「アルカサル−王城−」13巻

アルカサルー王城 第13巻 (プリンセスコミックス)

アルカサルー王城 第13巻 (プリンセスコミックス)

引越の後始末が終わったわけではありませんが、新刊のマンガも読みたいということで買ってきました。14世紀のスペイン(カスティーリャ王国)の王ドン・ペドロを主人公にした歴史物です。掲載誌の休刊に伴い、連載が13年間も中断していた作品が、200ページ分を2回にわけて雑誌掲載という力業で完結し、この度単行本化された次第。判型は普通のコミックスのサイズですが、分量が300ページ近くあります。作者の青池さんも書いておられますが、完結編部分は俯瞰的に歴史の流れを追っています。ですから、ややダイジェスト版みたいな印象はありますが、やむを得ないでしょう。王の死以降の混乱がなかなか興味深いものがありました。書ききれなかったエピソードは外伝として構想されているようです。そちらも楽しみです。